双子を妊娠×悪阻で入院(1)悪阻というのは
なにから書こうかな。
結論からいうと、2019年秋に双子の妊娠がわかり、すぐに重度の悪阻で2ヶ月近く入院し、初夏に切迫早産で1ヶ月入院し、そのまま予定帝王切開で2020年夏に無事に出産を終えてます。ちなみに4才違いの長女は経膣分娩で産まれたので、いわゆる普通分娩と帝王切開の両方をわたしは経験したことになります。そして双子のときは悪阻と切迫早産という二度の入院があり、一度の妊娠期間中にトータル3ヶ月間は入院していたことになります。
妊娠といえば悪阻。おそ、または、つわり。
軽い人もいれば重い人もあり、あの妊娠初期の不快症状を「つわり」でひとくくりにするのは、軽い擦り傷と捻挫と火傷と粉砕骨折をすべて「足のケガ」でまとめるくらい乱暴だよな、と思う。
よく見ないとわからない程の擦り傷のひとと、両足を骨折しているひとを比べて、「同じ『足のけが』なんだから、同じように走れるよね」とはだれもいわない。
同じように「つわり」と言っても、気にならない擦り傷レベルと、入院加療が必要な複雑骨折レベルと、あとはなんとか我慢できる捻挫レベルとか、骨折を松葉杖ついて気合いでがんばってるレベルとか、いろいろあると思うのだ。同じ痛みへの耐久力も、人それぞれでちがう。
つわりの違いは、視覚的に見えないことと、それを経験していない、しえないひとがいること。
だからこそ想像してほしいなあと思うし、わたしも自分の経験したことのない病気や、けがや、災害や、心のありようについて、想像力のはたらかせる世界はできうる限り広くと心がけている。
冬らしい気候になってきたその日、二人目の妊娠を確かめにかかりつけの産婦人科へ。
というのもすでにつわりらしい「いやな感じ」があった。普段全く食べないような、カップ麺のようなジャンクフードが食べたい。フライドポテトが食べたい。
長女妊娠時のつわりもわりとひどいほうで、6週ごろ突然職場で身動きがとれなくなり(あまりの吐き気に)、翌日からほぼ寝たきり状態になり、会社はやむをえず休職に。わたしの悪阻は、
・吐きづわり(飲食したものや、胃液、胆汁などの体液を嘔吐)
・匂いづわり(嗅覚が超敏感になり、匂いが嘔吐のトリガーになる)
・唾液づわり(唾液が異常なほど多量に分泌されてしまい、数分に一度は吐き出さないといけないくらいの唾液がひたすら出続ける)
・食べづわり(空腹になると気持ち悪くなるので、常になにかを食べていたくなる)
の四つの複合。なかでも吐きづわりと唾液づわりが特に猛威をふるっていて、最強タッグ。その後ろに控えているのが匂いづわりと食べづわり。おやまあ豪華なことで。(つわりに豪華さ求めてない)
二回目の妊娠にあたり、つわりのきつさを忘れていたわけではないので、おそろしいというのはもちろんありました。でも、あれよりきついのはもうないだろう、となんとなく思っていたんだな。あると思ったら妊娠なんてしたくないから、動物としての本能が、楽観視させようとするんだろうか?だとしたら なかなかおそろしいね。
そして久しぶりにとってもらったお腹のエコー中、びっくりすることを告げられる。
そう、双子だと。
悪阻についてのあれやこれやで恨めしく(?)いっぱい書いてしまったので、その話はまた次回。