花に潜って

三姉妹の話と、わたしの時間

次女、斜頭でヘルメット治療(1)これは自然に治るのか?

2020年に次女と三女が同時に生まれました。

二卵性の双子として。

さて、次女は、切迫早産で入院中の産前1ヶ月の間にこれでもかとつけたNSTでは「おや!心拍早いね!なんか急いでるの!?」と頻繁に言われ、胎動も圧倒的に多く(三女は心拍数もゆったりで胎動少なめ)、なんか怒ってるのかな、狭くるしいのかな…などと想像していた。

その次女。生後2ヶ月ほどたったとき、夫が「向き癖あるよな?」と言うではないか。

わたしは全く気付いておらず、1ヶ月検診で向き癖ありますかと保健師さんにたずねられたときも、「ないです!」と自信満々に答えてしまっていたくらい。しかし、生まれてからの写真をスマホで見返すと、見事にほぼすべての写真で左を向いている。これは…

そして同じ頃、頭の形のいびつさにも気が付く。左後頭部がないのだ。通常の丸い頭ならばあるはずの場所に、骨が、頭が、ない。左後頭部がごそっとかけているというか、へこんでいるというか、平坦なのである。

まあ、赤ちゃんはまだ骨が柔らかいのだし、向き癖を直せば治るだろう、とこの頃は軽く考え、タオルをまるめて頭~肩の下にいれたりしてみた。実際、ネット上にはそうした対応で頭の形のいびつさが治ったという投稿を多く見かけた。

が、生後3ヶ月、まったく治らない。治らないというか、これってホントに治るんか?(いや、治らんだろう)と直感的に反語で考えてしまうレベルにはいびつさが際立っていた。手で触ると「うっ…」と思うほど、左右が非対称だった。

後頭部だけならまだしも、顔面にもいびつさがあった。普段はまったく気にならないのだが、鏡の前に連れていって映した顔をみると、かなりの違和感がある。前面は、顔の右側が欠けているのだ。つまり、左後頭部、右前方部が圧迫されて無くなってしまったようなかたち。

ヘルメット治療があるとうっすらきいたことはあるが、なんか可哀想だし、保険外治療でお値段もなかなかするようだし、健康や発達に影響はないと※小児科でも言われたし…(※予防接種の際に相談)

と、ドーナツ枕とタオルで向き癖をちまちま矯正しながら、生後4ヶ月に。そしてどうなったかというと…

全く治りません!(どかーん)

むしろ、ひどくなっていっている。

市の4ヶ月児健診でも相談したが、保健師さん曰く「今が一番頭の形が気になるピークよ。そのうち治るし、髪で目立ちにくくなるし、気にしなくていいから」。

そうか…そうなのか? ベテランの保健師さんがそう言うならそうなのだろうか?

でもこのいびつさ、自然と治るとは直感的に考えにくいのだ。もしも、治らなかったら? あの保健師さんは、なにか保障してくれるわけではない。あの言葉は、責任を伴わないアドバイスにすぎないが、次女にとっては生涯付き合っていく唯一無二の身体なのだ。

もやもやしながら、時間が過ぎていく。赤ちゃんの頭は日々成長し、そのうちにやわらかな骨は硬くなり、形が決まってしまう。

後悔先に立たず、という言葉がよぎる。行動するなら、今しなければ。

生後5ヶ月になる直前、わたしの行動スイッチが入りました。

(つづく)