花に潜って

三姉妹の話と、わたしの時間

はじめに

はじめましての方もそうじゃない方も、

こんにちは。

桃栗餅です。

(好きな食べ物を並べただけのユーザーネーム…)

 

ブログを学生時代にはまって書いていたのは、読書録としての書評ブログでした。楽しかったな。

mixi夢日記を物語風に書くのも好きでした。

人のブログを熱心に読むことはしないし、ウェブ上に書くのも最近はあまりしていなかったのですが、また始めることにしました。

というのも、妊娠~出産~育児を通して、知らないだれかのブログに救われたからです。

 

わたしは2020年、三人の女の子の親です。

 

楽な、平坦な、たいしたことない、

などと形容できる妊娠出産育児など、たぶんこの世のどこにも存在しないでしょう。

その道程で感じる孤独のなかで、「ああ、おなじ!」「わかる!」と共感できることや、未知のことに関しては、すでに経験済みの人のことばを知ることが、根本的にはしんどさの解決に結びつきこそしないものの、心のほうに効くなあと思いました。

と言いつつ、わたしは友達のなかでは結婚も子育ても早かったほうで、先輩がほとんどいませんでした。いとこもいないし、きょうだいでは自分が一番上だしで、親類に聞ける同世代もおらず。

 

そんななか、不安が発生すると、一時的とはいえ、かなりの検索魔になってしまいました。不安を埋めてくれる情報を探して検索、検索、検索に次ぐ検索。

知恵袋や質問箱サイトの、類似する話題から話題へ、次から次へと読み漁り、気づけば1時間、2時間と経っている。それでも心は満たされない。むしろ不安は増幅して、閲覧前よりさらにぐったり。

水を求めて砂漠をさまよいつづけるも、見つけたと思って近づくたびに幻で、蜃気楼のオアシスを渡り歩きつづけているような、むなしさと疲労が押し寄せる感じ。

 

だけど、不特定多数の人が、だれかのお悩みに対して、あれやこれやと親切心あるいは憂さ晴らしのようにのこしていった言葉の跡を見ることは、本当にしんどい渦中にいる自分には、傷に塩をぬりこむような、プラスの要素がほとんどない行為でした。(ちょびっとは「へえ~」と新たな意見を知ったりしたけども。)

欲しかった答えに似たコメントを見つけても、その真偽の不確かさや匿名性に、結局信じきることもできなくてもやもや。

 

悩みの渦中に、知恵袋系の読み漁りはだめだ…と、やがてわたしは気がついて、

これはやめなくてはだめだ、と思いました。

それでも、似たような経験をしたひとに、話が聞けたらいいのに。でもうまい具合にそんな人は身近にはいない。

 

そしてようやく行き着いた(と偉そうにいうほどのことでもないか)のが、ブログを読むことでした。

自分の今あるいは未来の環境に近いひとのことばを読むと、解決策は見えないままでも、ひととき安心を得ました。それは、つらい時間をやりすごすには、十分とは言えないまでも、ないよりはあるほうがいい薬でした。

知恵袋系となにが違うのか。

野次馬がいない場所で、じいっと、ひっそりとそのひとの話を聞いているような。

陳腐だけど「わたしひとりがこのしんどさを背負っているわけじゃない」「このしんどさを先に通過した仲間がいるのだ」と勝手に思うことができる。

もう読んだブログのことはほぼ忘れているんだけど、確かに救われたということだけは覚えていて。

 

前置きが長すぎたけど、だからわたしは、今度は読まれる側になれたらいいなと思って、ブログをはじめることにしました。

備忘録として書き残すことばが、もしかしたら、だれかの灯火になるかもしれないし、あるいはまったくそうはならないかもしれないね。

 

 

投稿予定のカテゴリは今のところ3つです。

わたしを不安に陥れた(?)三大不安の当時とその後。

 

1.悪阻が酷くて2ヶ月弱入院

2.しかも予期せぬ多胎妊娠(双子)

3.双子の一人が斜頭重度でヘルメット治療

 

たぶんどれも経験する人が多いとは言えない事項じゃなかろうかと思うので、まずはこれらを書いていくつもりです。